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Naoyuki MANABE GAGAKU Ensemble 2025公演
伝統と革新3
〜古典を紐解き、未来の伝統を創造する〜
2025年11月17日(月) 19時開演(18:30開場)
東京オペラシティ リサイタルホール
【入場料】一般5,000円 学生2,500円
【主催】 Naoyuki MANABE GAGAKU Ensemble
【助成】
芸術文化振興基金
アーツカウンシル東京
[東京芸術文化創造発信助成(単年助成)] 芸術創造活動
朝日新聞文化財団
【プログラム】
伝統は千年の呼吸に宿る 〜とこしえの聲〜
神楽歌より《早歌》
伝統の革新 革新が伝統に 〜蘇莫者を紐解き 秋庭歌を読み解く〜
《盤渉調調子》《蘇莫者》序・破
武満徹 《秋庭歌》(1973)
未来の雅楽がはじまる 〜第二の秋庭歌〜
中堀海都 《星霜》1,2,3(委嘱作品初演)
Naoyuki MANABE GAGAKU Ensemble(NMGE)
「伝統を重んじ研鑽を続ける演奏家のみ新たな伝統を創造し得る」との理念の下2020年コロナ禍で結成。舞台と客席という形式に捉われない演奏形式を用い、「木霊吹(こだまぶき)」「二群に分かれた退吹(おめりぶき)・退舞(おめりまい)」の完成・上演に成功。NMGEの独自のスタイルを作り上げることができました。
さらに伝統と現代の溝を埋め1300年の歴史を持つ雅楽と現代の最新の音楽を融合させる活動も進めてきました。「伝統」と「前衛」という全く相対する両者を双方向から深く掘り下げ、西洋的視点の前衛作品ではなく、雅楽の伝統の延長線上に位置付ける事が可能となりました。別々の流れであった活動を一元化し、「今日の雅楽・未来の雅楽」を提示できるようになったのです。これらの活動が評価され2024年第16回「創造する伝統賞」(公益財団法人日本文化藝術財団)を受賞しました。
伝統の創造~NMGEの挑戦~
茂手木潔子(日本音楽研究・上越教育大学名誉教授)
日本音楽の新たな創作活動につきまといがちなのは「和」というキーワード。伝統の本質を情緒的なキーワードで包み込み、耳に馴染みやすい旋律や情緒あふれる音楽を笛や箏で演奏することで「わかりやすさ」を求める活動でもある。「和」をつけさえすれば伝統を尊重しているという錯覚に陥っているようだ。日本音楽の微妙な音のずれや、伸縮する拍子や一定拍子に収まらないリズムを「矯正」して西洋音楽に近づけようとしてきたため、伝統的な音楽特性はすでに変容しているのに「和」をつけることで、伝統を継承しているように思ってしまうのだ。
1960年代以降はドイツやフランスの現代作品の語法を日本の楽器に適用することによって、日本の楽器を新たな世界へ導こうとする活動も多いが、演奏家たちが作曲家に積極的に己の思索を主張して出来上がる新作はどのくらいあるのだろうか。決して多くないような気がする。1970年代に私は国立劇場の演出家、木戸敏郎の助手として雅楽・声明の公演に携わり、「伝統を現代に活かす」試みの先陣を切っていた木戸の活動に多くの刺激を受けた。木戸のコンセプトは、有職故実としての雅楽からの脱却、楽器構造そのものから「音楽」としての雅楽の本質を再構築すること。
真鍋尚之NMGEの活動は、雅楽の楽器を「和楽器」ではなく「楽器」として、雅楽を「音楽」として位置づけ、現代における伝統の創造を試みている。NMGEのアンサンブルが、モノクロの衣装で統一して演奏するのは、楽器の音色、音楽そのものに耳を集中させるためではないかと推察する。
真鍋が「退吹」に着目した活動をされていることに、私は長年興味を持っていた。そして、コロナ禍で真鍋個人のコンセプトを、自らが率いるアンサンブルで強く打ち出すことを始めたことを知った。彼の作品から作り出される雅楽器の音塊のうねりは、聴くものに強烈に訴えかけてくる。さらに舞楽にもコンセプトを適用した「退舞」では、舞人の動きのタイムラグが、2次元の視覚を3次元に深める働きをしているようだ。
長年雅楽に携わってきた演奏家として雅楽の本質的な特徴を身体に刻み込んだうえでの真鍋とNMGEの活動に、ますます期待が膨らむのである。
【チケット取扱】 2025年8月1日発売
カンフェティ
・オンライン https://www.confetti-web.com
・電話 050-3092-0051 (平日10:00-18:00)
NMGE
・オンライン
https://sho-manabe.net/konzert/20251117/
・メール
ウェブサイトより申込が難しい場合は[演奏会名、希望枚数、お名前、住所、連絡先電話番号、お連れ様のお名前、住所、連絡先]を記入の上、下記メールアドレスへ送信してください。
[email protected]
【お問合せ】
[email protected]
【出演】
Naoyuki MANABE GAGAKU Ensemble
笙 ;真鍋尚之、豊剛秋、永井大志、青木総喜、川上彩子、下宮弘聖
篳篥;三浦元則、國本淑恵、春日るり子
笛 ;太田豊、岩﨑達也、藤脇亮、纐纈拓也
特別出演
笙 ;豊英秋
賛助出演
篳篥;柏木理、中村朋子
笛 ;大谷忠平
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Event Venue & Nearby Stays
東京オペラシティ リサイタルホール, 東京都新宿区西新宿3丁目20−2,Shinjuku, Japan
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