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『BORO』聞いたことがありますか?
漢字で書くと「襤褸」
難しいですね
襤褸と書いて「ぼろ」
「らんる」とも読みます
BOROとは
簡単に言うと継ぎ接ぎした衣類や布のことです
おんぼろやぼろぼろ、ぼろかす…
いい意味にとられないような、くたびれ古びた「ぼろ」と一緒だけどちょっと違う
BORO(襤褸)には物に宿る心があります
衣や布がまだ貴重だった時代
着るものが破れたりほつれたりすると、人々は継ぎをあてて使い続けていました
幾重にも繕い重ねられた布、少しでも長持ちするようにと刺された細かい針目
また破れても、また繕って
継ぎ接ぎしながら使い続けられた衣や布には
かつての民たちの営みが刻まれていて、そこには貧しさだけではない、物や家族への愛のぬくもりと、継ぎの当てかたに見える美しさがあります
針と布と民の手がつくり出した美
使い続けた味わい
BOROはしみじみと美しい!
心とぬくもりがある
船出屋さんからのリクエストを受けて
9月は「BOROの世界」への入り口となるようなBOROに親しむワークショップをします
古布(こふ)を使った継ぎ接ぎ(ぬい物)です
まずは作りやすい小品からはじめましょう
コースターや三角鍋つかみ(ミニ)
もう少し大きいランチョンマットサイズに挑戦してもいいですし
ちょっと難しくて頑張らなきゃですがポーチも使えるしいいですね
使えるモノにせず、心のままに縫ったものを飾っても満足!
小品でも飾ると素敵になります
時間が許せばいくつか作るのもありですし
ガチで破れ服を持ってきての繕いもいいです
藍や絣や蚊帳などの、骨董市や骨董店で集めた手仕事時代の古布ハギレを用意します
綿や麻が主です
絹も少し持ってこようかな
中には手織りの布も多数ありますので、手仕事の布の味わい深さに触れながら、縫うたのしさ、使い続ける心を感じましょう
縫い糸は手染めした草木染の刺し子を使います
美しいBOROが掲載された本も紹介いたします
お昼は船出屋さんの彩り満載なベジ弁当をおたのしみに
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『BOROの世界』
〜BOROに親しむワークショップ〜
日時|
2025.9.20土 11:00-15:30
*お昼休みを挟みます
場所|
veggie食堂 船出屋
古賀市日吉3丁目17-12
*Pあり
*JRししぶ駅(鹿児島本線)から徒歩3分
博多駅よりししぶ駅各駅停車20分
参加費|
3000円(材料費込)
申込|
ダイレクトメッセージ or 店頭
@ぬう
お弁当|
酵素玄米ベジ弁当
予約制900円
*前日及び当日のキャンセルはお控えください
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BOROについて…
「物には心がある」
民俗学者田中忠三郎氏の言葉です
生涯をかけて江戸〜昭和の生活道具や衣類を収集し、消えゆく物を遺す活動をされていました
「収集」の背景には、単にその2文字では済まない、地方に暮らす庶民の暮らしに入り込み、互いの心を通わせるような交流や聞き取りも伴います
かつて浅草に「アミューズミュージアム」という、田中忠三郎氏の蒐集品が展示された私設美術館がありました(現在閉館)
足元の足袋から野良着、大物の布団や夜具に至るまで
圧巻の襤褸の展示数に夢中で魅入りました
手に取れる程近くでナマ展示してあったので詳細まで見ることが出来、ぐっと近くで寄った時の布の美しさ針目の細かさ
引いて全体を見た時のバランスや美しさ
使い続けた味わい
古の民の営みや息づかいが聞こえるようでした
7〜8年程前でしょうか
神戸のファッション美術館で「BORO」を主題にした企画展がありました
BOROは貧しかった庶民が繕い続けた衣
それが美術品として美しく展示されていることに深く胸を打たれました
当時は貧しさの象徴だったぼろが、生きた証しと美への賞賛となって晒されている!
ぼろがBOROに昇華されていて、しみじみと美しかった
その時代をわたしは殆ど知らないけれど、ほんのひと昔前まで営まれていたことで、そこで知る手仕事には心が宿り温もりがある
そして美しかった
知れば知るほど好きになる、古布や古いもの、手仕事の魅力に夢中です
そうそう
ついこの頃知ったのですが
北九州市立自然史・歴史博物館(いのちのたび博物館)には、堀切辰一氏(庶民生活史研究家)が収集された古布や着物や野良着(いわゆる襤褸も)などが3000点近く収蔵されています
時々企画展で開示されているようで、メインじゃない奥っちょでひっそりと、凄い物が展示されています
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Event Venue & Nearby Stays
船出屋 (veggie食堂), 福岡県古賀市日吉3丁目17−13,Koga, Fukuoka, Japan