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12月28日に映画『用心棒』&『荒野の用心棒』同時上映会を行います本年11月8日、俳優の仲代達矢さんが亡くなりました。日本を代表する名優の一人と言っていい方で、ご冥福をお祈りします。
さて、仲代さんと言えば、巨匠・黒澤明監督の映画に多数出演したことで知られる方でした。特に、黒澤監督の『用心棒』(1961)で演じたニヒルな悪人の姿は、主演の三船敏郎さんの好演とともに、日本映画史に記録されるものです。
一方でこの『用心棒』は、あまりにも衝撃的な名作だったため、ヨーロッパの地である“余波”を引き起こします。それが、1964年につくられたイタリア映画『荒野の用心棒』です。当時、決して有名な監督とも言えなかったセルジオ・レオーネが、同じくアメリカの地で“ちょっと知られた程度のテレビ俳優”だったクリントイースト・ウッドを主役にしてつくった作品で、内容は瓜二つ。つまり、無許可でつくった“剽窃作品”だったのです。
後にレオーネは黒澤側から訴えられ、当然のように負けますが、この『荒野の用心棒』もまた大ヒットし、そこから「マカロニウエスタン」というジャンルが本格的に立ち上がることにもなるのです。そしてそこから、クリント・イーストウッドは世界的な名優にして映画監督へと成長していくことを思えば、そういう意味でも黒澤、三船、仲代の偉大さは語るに余りあります。また、レオーネもこの『荒野の用心棒』を皮切りに世界的巨匠となっていき、イタリア人ながらアメリカ南北戦争を壮大なスケールで描き切った『続・夕陽のガンマン』は、まさに20世紀映画界を代表する名作と言って過言ではありません。
今回、そういう仲代達矢さんを偲びながら、評論家の三浦小太郎さんとともに、黒澤『用心棒』とレオーネ『荒野の用心棒』を立て続けに鑑賞してみようという会を企画しました。まったく暮れの押し迫った時期ではありますが、お時間ある方はぜひご参集ください。
《開催概要》
日時:12月28日(日)午後1時~
場所:sugar九段下(東京都千代田区飯田橋2-1-2 千代田ファミーユ(葛西ビル)701号)地下鉄九段下駅徒歩3分
参加費:無料(事前申し込みなども不要です)
問い合わせ先:小川([email protected])
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Event Venue & Nearby Stays
九段下駅, 東京都千代田区九段北1丁目13−12,Chiyoda, Tokyo, Japan
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